1日1グループ限定の半日プライベートポタリング
プライベートツアーは、別々にお申し込みをした参加者さま同士がかちあうことなく時間を過ごせる形式のツアーです。ソーシャルディスタンスが叫ばれる昨今、密にならずに楽しめる日帰りのレクリエーションとして注目されています。
最近、特に訪日外国人にも大人気になっている、自転車による都内の日帰りプライベートツアー。今回ご紹介するのは、いつもの町がちょっと違って見える、江戸の魅力満載のポタリング。だれでも走れる半日のサイクリングツアーです。
観光地だけじゃない! 東京の路地裏の魅力!
ツアーの出発点は、東京の下町、三ノ輪。都内で唯一残る路面電車、都電荒川線の始発駅があり、その駅に隣接するレトロな商店街「ジョイフル三ノ輪」は、昔から営業する惣菜店など、昭和の香りが色濃く残ります。

また、各立ち寄りスポットの間は、大きなメインストリートではなく、あえて路地裏を走ります。ほかの都市に比べて複雑でわかりにくいといわれている東京の道ですが、このエリアをよく知るガイドの案内で、下町ならではの「迷宮」に迷い込んでみてください。
江戸の町並みを感じるサイクリング
江戸散策や街歩きは数あれど、自転車を使ったツアーは、それほど多くはありません。
自転車ツアーといってもプライベートツアーですので、ペースは自由!

江戸時代の町並みを思い浮かべながらゆっくりとコースを楽しむもよし、風を感じながら軽快な自転車のスピードを満喫するもよし、参加者さまのペースに合わせて東京のツアーを巡ります。
●立ち寄りポイント
01 山谷堀
サイクリングでまず訪れるのは、山谷堀です。現在は埋め立てられて公園となっていますが、江戸時代は、大川(隅田川)と吉原を結ぶ掘割(運河)でした。豊かな武士や商人は、浅草で観劇や食事を楽しんだ後、女性を求めて舟で吉原を目指したそうです。

下町サイクリングツアーでは、自転車でこの山谷堀に沿って走ります。江戸時代の情景を思い浮かべながら、ポタリングしてみましょう。

いつもの「東京」にちらりと「江戸」が顔をのぞかせてくれるかもしれません。
02 待乳山聖天
次にサイクリングで訪問する、待乳山聖天。ここは、夫婦和合と商売繁盛のご利益があるとされている寺院です。自分の中に悪い念が生まれた時、境内にある大根にその念を込めて奉納することで邪気が払われ、夫婦、そして家族に円満をもたらします。また本堂に見られる巾着は、商売繁盛をもたらすシンボルです。

『鬼平犯科帳』などの時代小説で知られる池波正太郎は、この寺院の近くで生まれ、幼少時代を過ごしました。作品作りに際して、池波正太郎の頭には、常に待乳山聖天の思い出があったに違いありません。彼は、「大川(隅田川)の水と待乳山聖天宮は、私の心のふるさとのようなものだ」と語っていた、と碑にはあります。

◇待乳山聖天サイト
03 今戸神社
1063年の創建と伝えられる神社で、今では、縁結びのパワースポットとしても知られており、良縁を願う絵馬で境内はあふれています。

今戸神社はまた、招き猫発祥の地ともいわれており、絵馬はもちろん、境内のあちこちに招き猫が見られます。

招き猫の起源は、世田谷区の豪徳寺という説もあります。いったいどちらなのか、真相ははっきりしませんが、持ち上げた猫の手は、良縁とともに、商売運を引き寄せるとも言われており、ビジネスのパワースポットともなっています。

今戸神社はまた、新選組の隊員、沖田総司終焉の地でもあります。労咳(ろうがい、結核のこと)持ちだった沖田総司は、鳥羽伏見の戦いに敗れて江戸へ戻ってから、症状が悪化。この地で息を引き取ったとされています。

◇今戸神社サイト
https://imadojinja1063.crayonsite.net/
04 隅田川
今戸神社からは、サイクリングで隅田川を渡ります。現代の隅田川は、元々は荒川です。荒川放水路が開通してから、そちらに荒川の名前を譲り、隅田川が正式名称になりました。ちなみに江戸時代は「大川」と呼ばれていました。

私たちは、川に架かる橋の中で唯一の歩行者・自転車専用橋の桜橋をサイクリングで渡り、墨田区へ入ります。桜橋は、東京スカイツリーの撮影スポットとしても絶好の橋。この日のポタリングのクライマックスのひとつです。

05 長命寺桜もち
私たちの下町サイクリングツアーは、隅田川を渡った所にある老舗の和菓子店「長命寺桜もち」で小休憩します。

1717年(享保2年)の創業、桜もち一本のラインナップで300年の歴史を持つ老舗です。ひとつひとつ自家生産するスタイルにこだわり続け、百貨店などへの出店、通販などを行わない、伝統の和菓子店です。

このあたりは、文人墨客たちが居を構えたエリアでもあり、陶芸家の三浦乾也、俳人の正岡子規などが暮らしていたそうです。
◇長命寺桜もちサイト
06 吾妻橋から浅草へ
桜もちで小腹が満たされた後、下町サイクリングツアーは隅田川の土手をポタリングしますす。ここは春、ソメイヨシノの見事な並木が楽しめる道でもあり、満開期には、多くの人でにぎわいます。

その後、吾妻橋で再び隅田川を渡ると、そこはもう浅草。雷門通りを走ってくと、いつもたくさんの観光客でにぎわう雷門が右手に見えます。下町サイクリングツアーは、この賑わいを見ながら続きます。

07 かっぱ橋道具街
かっぱ橋商店街は、厨房用品、キッチン用品などを扱う店が約170集まった「プロの商店街」ですが、小売りをする店がほとんどなので、観光客にも人気のエリアになっています。ここでは、サイクリングをちょっとお休みして、自転車を押して商店街の歩道を歩きましょう。普段使いにちょうどよいお皿やお椀のお店から、プロ用包丁の専門店、お箸の専門店、そして、リアルさに目を張る食品サンプルの店など、歩いているだけで楽しくなる商店街です。

◇かっぱ橋道具街サイト
https://www.kappabashi.or.jp/en/index.html
08 谷中霊園
かっぱ橋からは、下町らしい細い路地裏をポタリングしていきます。そして、自転車を押しながら幅広いJRの線路をまたぐと、谷中霊園です。谷中霊園は、政財界、文化人など、各界のセレブが埋葬されている広大な霊園。中には、2021年のNHK大河ドラマの主人公モデルとなる渋沢栄一名前も見えます。また、江戸幕府最後の将軍、徳川慶喜の墓地も霊園内にあります。

谷中霊園は桜の名所としても知られており、春には多くの花見客でにぎわいます。そのシーズンは、お花見ポタリングもよさそうですね。
09 谷中ぎんざ商店街
下町サイクリングツアーは、谷中ぎんざに到着。入口で自転車を一時停めて、徒歩で商店街を歩きます。太平洋戦争後に生まれたと言われている谷中ぎんざは、昭和レトロな雰囲気が漂う商店街。中には、長蛇の列ができるかき氷店などもありますが、気軽に立ち寄れる食べ歩きの店が並んでいるので、ポタリングで疲れた体にエネルギーを補充するのにはちょうどよいと思います。

商店街の入り口にある階段は「夕やけだんだん」と呼ばれ、日没時には美しい夕日が見られる人気の写真スポットになっています。

◇谷中ぎんざ商店街サイト
10 日暮里繊維街
下町サイクリングツアーは、布地、ボタンなど、繊維関係の問屋や小売店が100近く並ぶ商店街、日暮里繊維街をポタリングします。ここには、アパレルのプロからコスプレイヤーまで、さまざまな人が全国から集まってきます。最近では外国人の方の姿も多く、とりわけ「ロンジー」という民族衣装を日暮里の生地で作りたい、というミャンマー(ビルマ)のお客さんが増えているそうです。

◇日暮里繊維街サイト
https://www.nippori-senigai.com/
日暮里繊維街からは、また下町の路地裏をポタリングしながら、下町サイクリングツアーがスタートした「都電屋」に戻ります。
●スケジュール
13:00ホテル「都電屋」に集合。用意が整い次第、出発。
・都電屋 https://www.tramhotel.com/

13:30 | 待乳山聖天、今戸神社 |
14:00 | 桜橋(隅田川)、長命寺桜もち |
15:00 | 吾妻橋、浅草、かっぱ橋道具街 |
16:00 | 谷中霊園、谷中ぎんざ商店街 |
16:30 | 日暮里繊維街 |
17:00 | 都電屋(解散) |
●催行日:毎日(一部除外日があります)
●料金:5,000円(お1人)
●料金に含まれるもの:レンタサイクル、水ペットボトル1本、「長命寺桜もち」での桜もち1個(お茶付き)
●定員:4名
●料金に含まれないもの:個人でのお買い物など
●ご注意事項
・ツアーの運営に際し、弊社は安全に対して細心の注意をもって当たります。万が一事故などがあった場合、弊社は応急手当、病院の手配などを行いますが、当方に責がない場合、その責任を負うものではございません。
・新型コロナウィルスCOVID-19の拡大状況によっては、立ち寄り先などを変更することがございます。また、ご参加者におかれましても、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保など、感染拡大防止にご注意されますよう、お願い申し上げます。