東京下町の半日ポタリング
特に訪日外国人にも大人気になっている、自転車による都内の日帰りサイクリングツアー。今回ご紹介するのは、いつもの町がちょっと違って見える、江戸の魅力満載のポタリング。だれでも走れる半日のサイクリングツアーです。
観光地だけじゃない! 東京の路地裏の魅力!
ツアーの出発点は、東京の下町、曳舟。高さ643mの東京スカイツリーをほぼ真上に見上げながら、その下には昔ながらの路地裏の風景が広がります。
また、各立ち寄りスポットの間は、大きなメインストリートではなく、あえて路地裏を走ります。ほかの都市に比べて複雑でわかりにくいといわれている東京の道ですが、このエリアをよく知るガイドの案内で、下町ならではの「迷宮」に迷い込んでみてください。
江戸の町並みを感じるサイクリング
江戸散策や街歩きは数あれど、自転車を使ったツアーは、それほど多くはありません。
江戸時代の町並みを思い浮かべながらゆっくりとコースを楽しむもよし、風を感じながら軽快な自転車のスピードを満喫するもよし、参加者さまのペースに合わせて東京のツアーを巡ります。
●立ち寄りポイント
01 長命寺桜もち
私たちの下町サイクリングツアーは、まず隅田川を目指し、川沿いの老舗の和菓子店「長命寺桜もち」で小休憩します。
1717年(享保2年)の創業、桜もち一本のラインナップで300年の歴史を持つ老舗です。ひとつひとつ自家生産するスタイルにこだわり続け、百貨店などへの出店、通販などを行わない、伝統の和菓子店です。
このあたりは、文人墨客たちが居を構えたエリアでもあり、陶芸家の三浦乾也、俳人の正岡子規などが暮らしていたそうです。
◇長命寺桜もちサイト
※長命寺桜もちの店休日には、これも江戸時代から続く老舗「言問団子」にご案内します。
02 隅田川
長命寺桜もちを出ると、サイクリングで隅田川を渡ります。現代の隅田川は、元々は荒川です。荒川放水路が開通してから、そちらに荒川の名前を譲り、隅田川が正式名称になりました。ちなみに江戸時代は「大川」と呼ばれていました。
私たちは、川に架かる橋の中で唯一の歩行者・自転車専用橋の桜橋をサイクリングで渡り、台東区へ入ります。桜橋は、東京スカイツリーの撮影スポットとしても絶好の橋。この日のポタリングのクライマックスのひとつです。
03 山谷堀
山谷堀は、現在は埋め立てられて公園となっていますが、江戸時代は、大川(隅田川)と吉原を結ぶ掘割(運河)でした。豊かな武士や商人は、浅草で観劇や食事を楽しんだ後、女性を求めて舟で吉原を目指したそうです。
下町サイクリングツアーでは、自転車でこの山谷堀に沿って走ります。江戸時代の情景を思い浮かべながら、ポタリングしてみましょう。
いつもの「東京」にちらりと「江戸」が顔をのぞかせてくれるかもしれません。
04 待乳山聖天
待乳山聖天は、夫婦和合と商売繁盛のご利益があるとされている寺院です。自分の中に悪い念が生まれた時、境内にある大根にその念を込めて奉納することで邪気が払われ、夫婦、そして家族に円満をもたらします。また本堂に見られる巾着は、商売繁盛をもたらすシンボルです。
『鬼平犯科帳』などの時代小説で知られる池波正太郎は、この寺院の近くで生まれ、幼少時代を過ごしました。作品作りに際して、池波正太郎の頭には、常に待乳山聖天の思い出があったに違いありません。彼は、「大川(隅田川)の水と待乳山聖天宮は、私の心のふるさとのようなものだ」と語っていた、と碑にはあります。
◇待乳山聖天サイト
05 今戸神社
1063年の創建と伝えられる神社で、今では、縁結びのパワースポットとしても知られており、良縁を願う絵馬で境内はあふれています。
今戸神社はまた、招き猫発祥の地ともいわれており、絵馬はもちろん、境内のあちこちに招き猫が見られます。
招き猫の起源は、世田谷区の豪徳寺という説もあります。いったいどちらなのか、真相ははっきりしませんが、持ち上げた猫の手は、良縁とともに、商売運を引き寄せるとも言われており、ビジネスのパワースポットともなっています。
今戸神社はまた、新選組の隊員、沖田総司終焉の地でもあります。労咳(ろうがい、結核のこと)持ちだった沖田総司は、鳥羽伏見の戦いに敗れて江戸へ戻ってから、症状が悪化。この地で息を引き取ったとされています。
◇今戸神社サイト
https://imadojinja1063.crayonsite.net/
06 浅草寺
サイクリングツアーは、浅草寺に入ります。浅草寺では、徒歩でご自由に散策をお楽しみください。
07 江戸たいとう伝統工芸館
浅草やその周辺で今も活動する職人の作品が一堂に会する施設です。展示されている作品には、江戸時代から脈々と受け継がれている精巧な技術や職人魂が看てとれます。
ここに作品を展示している職人の中には、工房を公開しているところもあるので、訪問してみるのもよいでしょう。
◇江戸たいとう伝統工芸館サイト
https://craft.city.taito.lg.jp/kogeikan/
08 旧安田庭園
もと常陸国笠間藩主本庄因幡守宗資により元禄年間(1688〜1703)に築造されたと伝えられる庭園。かつては隅田川の水を引いた汐入回遊式庭園として整備され、明治維新後は、旧備前岡山藩主池田侯の邸となり、次いで安田善次郎氏の所有となりました。氏の没後大正11年東京市に寄附されました。関東大震災後、太平洋戦争を経て東京都から墨田区に移管され、全面的改修を行い、復元、開園しています。現在は、ポンプにて人工的に潮入が再現されています。
(墨田区観光協会サイトより)
◇旧安田庭園サイト
09 両国国技館
大相撲の本場所開催地として知られる両国の国技館。場所中は、周辺に力士の姿を見ることもできます。付属の相撲博物館には、大相撲のさまざまな資料が展示されており、開館していれば、入館も可能です。国技館は、コンサートなどのさまざまなイベントでも利用されています。
10 キラキラ橘商店街
墨田区の橘キラキラ商店街は、下町の中でも、ことにレトロ感があふれる商店街です。狭い路地にの両側には、昔ながらの八百屋さん、お惣菜店などにまざって、人気の飲食店も点在しています。
キラキラ橘商店街から東京下町自転車ツアーまでサイクリングしましたら、解散になります。
●スケジュール
13:20 東京下町自転車ツアーに集合。用意が整い次第、出発。
13:30 | 桜橋(隅田川)、長命寺桜もち |
14:00 | 山谷堀公園、待乳山聖天、今戸神社 |
15:00 | 浅草、江戸たいとう伝統工芸館 |
15:30 | 旧安田庭園 |
16:30 | 両国国技館 |
17:30 | 東京下町自転車ツアー(解散) |
●催行日:毎日(一部除外日があります)
●料金:10,000円(お1人)
●料金に含まれるもの:レンタサイクル、水ペットボトル1本、「長命寺桜もち」での桜もち1個(お茶付き) ※「長命寺桜もち」の店休日は、ほかの和菓子に変更になります。
●定員:4名
●料金に含まれないもの:個人でのお買い物など
●ご注意事項
・ツアーの運営に際し、弊社は安全に対して細心の注意をもって当たります。万が一事故などがあった場合、弊社は応急手当、病院の手配などを行いますが、当方に責がない場合、その責任を負うものではございません。
・新型コロナウィルスCOVID-19の拡大状況によっては、立ち寄り先などを変更することがございます。また、ご参加者におかれましても、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保など、感染拡大防止にご注意されますよう、お願い申し上げます。